執筆者
淀屋橋勝部歯科
院長勝部 寛
経歴
- 平成09年 北海道大学 歯学部卒業
- 平成09年〜平成26年 名越歯科勤務(梅田)
- 平成26年 淀屋橋勝部歯科 開院
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には虫歯菌が存在しません。この状態をできるだけ長く保つことが、将来の虫歯予防につながります。生後半年頃から乳歯が生え始め、3歳頃までに生え揃います。乳歯は永久歯より柔らかく虫歯になりやすいため、早期からの予防が重要です。3歳を過ぎたら、お子様自身で歯磨きをする習慣づけを始めましょう。骨が柔らかい時期なので、指しゃぶりや頬杖などの癖は歯並びに影響を与えることがあります。
まずはご家族全員が虫歯治療を済ませ、お口の健康を保つこと
が大切です。
食器の共有や口移しを避けることで、虫歯菌の感染リスクを減らせます。ただし、神経質になりすぎる必要はありません。それよりも、周囲の方の口腔内が健康であることが何より重要です。
歯が生えたらガーゼでの拭き取りから始め、徐々に歯ブラシに慣れさせていきましょう。甘いものは時間を決めて与え、ダラダラ食べをさせないことが虫歯予防の基本です。
乳歯が生え揃ったら、定期的な歯科検診とフッ素塗布で虫歯を防ぎましょう。
お子様が自分で磨く習慣をつけた後は、
保護者の方による仕上げ磨きも忘れずに行ってください。
6歳頃になると、お口の奥に最初の永久歯である第一大臼歯が生え始めます。前歯も次第に乳歯から永久歯へと生え変わっていきます。この生え変わりの時期は、歯並びが大きく変化する重要な時期です。永久歯が正しい位置に生えてきているか、歯並びが適切に維持できているかを定期的に確認することが大切です。また、生えたばかりの永久歯は表面が未熟で虫歯になりやすいという特徴があります。学校生活や部活動が忙しくなり、お口のケアがおろそかになりがちな時期でもあります。
これから一生使う永久歯を虫歯から守るため、毎日のセルフケアを徹底しましょう。忙しい日々の中でも、朝晩の歯磨きは欠かさず行うことが基本です。お子様が「歯が痛い」と訴えた時は、決して放置せず早めに受診してください。
乳歯の虫歯を治療せずにいると、
その下から生えてくる永久歯も虫歯になりやすくなります。
定期的な歯科検診を受けることで、生え変わりの状態や歯並びの変化をチェックできます。
歯並びに気になる点があれば、お早めにご相談ください。
永久歯に生え変わるタイミングは、矯正治療を始めるのに適した時期といえます。お子様ご自身の歯の成長を利用することで、より良い結果が期待できます。
20歳から30歳後半にかけては、社会人として多忙になり、お口のケアが後回しになりやすい時期です。特に先生が強調されていたのは「受診の空白期間」が生まれやすいことです。小学生までは親御さんが連れてきていても、中学生・高校生と悪化が進み、成人後は症状がないまま長く受診しなくなり、その間に虫歯や歯周病が進行してしまうケースがみられます。また、若い頃に治療した歯のやり直しが必要になることもあり、神経の治療が不十分だったことで痛みが出て来院される方もいます。
歯周病はこの年代から少しずつ進行し始めますが、自覚症状がほとんどないため気づきにくいことが特徴です。見た目への意識が高まる時期でもあり、銀歯が気になる、歯の色をきれいにしたいといった相談も増えます。
虫歯・歯周病は症状がなくても進行するため、受診の空白期間をつくらないことが大切です。毎日の丁寧なブラッシングに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスも習慣化しましょう。数ヶ月に一度の定期検診とクリーニングを受けることで、早期発見・早期対応につながります。
淀屋橋勝部歯科はオフィス街に位置しており、
お仕事の合間や昼休みにも通いやすい環境を整えています。
症状が軽いうち、あるいは違和感がある段階で気軽に受診していただくことが、将来の大きなトラブル予防につながります。銀歯が気になる方や歯の見た目を整えたい方には、セラミック治療やホワイトニングなどの選択肢もご提案しています。
40〜60歳にかけては、これまでのケアの積み重ねが現れやすい時期です。歯周病はゆっくり進行するため自覚されにくく、気づかないうちに骨の減少が進んでいるケースもみられます。また、仕事のストレスや食いしばりの影響により、歯が欠けたり、割れたりすることも増えます。先生の診療経験では、この年代は「神経がある歯が割れる」ことも珍しくなく、診断が難しいケースもあります。
加齢とともに唾液量が減り乾燥しやすくなることで、虫歯や歯周病のリスクがさらに高まる傾向もあります。
毎日のセルフケアを丁寧に行い、定期検診を欠かさず受けることでお口の状態を正しく把握できます。歯茎の下がりやぐらつき、着色などが気になる場合は、早めに受診することで歯を失うリスクを大きく減らすことができます。噛み合わせや歯ぎしりのチェックも、この年代から重要になります。
また、歯を失ったまま放置すると周囲の歯にも負担がかかるため、適切な時期に治療を行うことが大切です。
60〜70歳にかけては、これまでに進行した歯周病や、過去の治療結果が影響し、抜歯が必要になるケースが増えてきます。また、歯のひび割れ・破折に気づかないまま過ごし、悪化してから受診されることもあります。骨の状態や服用している薬(骨粗しょう症治療薬など)が治療の選択肢に影響することもあります。
噛む力や乾燥感の変化など、お口の状態が全身の健康により深く関わってくる年代です。
毎日のケアと定期検診を継続し、ご自身の歯をできる限り長く保つことが大切です。失った歯がある場合でも、入れ歯・ブリッジ・インプラントなど状況に応じた治療により、噛む力を維持できます。状態に合わせた治療法の選択が必要となるため、気になる症状があれば早めにご相談ください。
70歳以降は、噛む力や飲み込みやすさなど、お口の機能そのものが生活の質に直結します。入れ歯が合わなくなるのは、顎の骨の変化による自然な現象であり、適切な調整が必要です。また、服用薬の影響で口腔乾燥が進むケースも多く、食事がしづらい、味が感じにくいなどの変化が出ることがあります。
入れ歯の調整やメインテナンスを定期的に行うことで、食事の負担を軽減できます。噛めない状態を放置すると、栄養状態の悪化や体力低下につながるため注意が必要です。継続的なケアにより、お口の機能を維持し、日常生活の質を高く保つことができます。
淀屋橋勝部歯科では、生涯にわたってお口の健康を
支えることを大切にしています。
