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ドクターズインタビュー

院長Kan Katsube

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ドクターズインタビュー

補綴治療は、医療でありながら「職人の手仕事」としての精度が問われる世界です。わずか数十ミクロンの差が患者様の生活の質を左右する領域で、どれだけ迷いなく、どれだけ誠実に「形」と向き合えるか。淀屋橋勝部歯科では、院長が歯を削り適切な形に整える精密な技術と、歯科技工士・中村さんの繊細な技が重なり合うことで、ひとつの補綴物が完成します。今回のインタビューでは、院長が審美治療において大切にしている考え方、補綴物づくりの裏側、そして二人の協働が生み出す「本当にいい治療とは何か」を伺いました。

院長インタビュー

歯科医師を志したきっかけを教えてください

歯科医師を志したきっかけを教えてください

歯科医師を志したきっかけを教えてください

父が弁護士という環境で育ち、幼い頃から「専門職として働く大人の姿」を身近で見てきました。責任ある仕事に向き合う姿勢は、自分の職業観にも影響を与えています。
ただ、父のように言葉で戦う仕事よりも、私は小さい頃から手を動かす作業が好きで、細かいことを丁寧に積み重ねるタイプでした。その性格を考えたとき、同じ専門職でありながら「手仕事で人の役に立つ」歯科医療は自然に惹かれる道でした。
実際に臨床の現場に出て、形成の精度・噛み合わせのつくり方・歯科医の判断ひとつで結果が変わるという「技術職としての奥深さ」に触れ、この道を選んで良かったと今も強く感じています。

補綴治療で特に重視していることは何でしょうか

補綴治療で特に重視していることは何でしょうか

補綴治療で特に重視していることは何でしょうか

補綴は、ただ「形を作る」だけではありません。患者様の生活の中で違和感なく機能し、長く保てるように仕上げていく必要があります。
そのために形成では、削る量、辺縁のライン、角度など、すべてに理由がある状態で手を動かします。迷いが生じると、必ず形に出るのですよ。中村さんには「先生の形成は一直線で迷いがない」と言われますが、自分としては「迷いが出る余地を残さないための準備」を徹底しているだけです。
精度の高い補綴物をつくるためには、形成の段階で99%が決まると考えています。

審美という言葉をどう捉えていますか

一般的には「審美歯科」と呼ばれていますが、私は自分の治療をどの言葉で表現すべきか、今も考え続けています。単に「見た目を整える」だけではなく、審美的機能回復治療という概念の方がしっくりくる気がしています。どちらかというと審美歯科というよりも審美的機能回復治療という言葉を使う方が良い気がします。

審美治療で大切にしていることを教えてください

審美治療で大切にしていることを教えてください

審美治療で大切にしていることを教えてください

治療の中で何より
大切にしているのは、
歯科技工士との連携です。

歯科の世界では、古くから歯科技工士を「外部の協力者」として扱ったり、上下関係のように捉えたりする風潮が一部に残っています。その価値観に強い違和感を持っています。補綴物やセラミックは、歯科医師だけでは決して完成できない「共同の仕事」であり、歯科技工士の技術がなければ成り立ちません。
若い頃、私は先輩の歯科技工士の方から何度も厳しく叱られた経験があります。型取りが不十分で、「こんなので精度の高いものが作れると思っているのか」と肩を叩かれ、5回やり直しました。患者様に申し訳ない気持ちでいっぱいで…当時は悔しさもありましたが、その経験が現在の私の診療姿勢をつくったと言っても過言ではありません。

補綴物の精度は、
歯科医師と技工士がど
れだけ患者様の情報を共有し、
同じゴールを見据えて
話し合えるかで
大きく変わります。

口腔内の状況、噛み合わせの癖、歯茎の状態変動、患者様の生活背景まで共有して初めて、「患者様にとって本当に良いもの」が生まれます。
だからこそ、歯科技工士を「対等なパートナー」として尊重し、症例ごとに丁寧に対話しながら進める診療を大切にしています。

セラミック治療も、審美治療も、精度を高めるためには歯科医師だけで完結するものではなく、歯科技工士との緊密な連携があってこその医療です。

この姿勢は、開院から変わらず私が守り続けている治療哲学です。患者様の口に長く残るものだからこそ、妥協のない連携体制で治療に臨んでいます。

今後の展望についてはいかがですか

今後の展望についてはいかがですか

今後の展望についてはいかがですか

よりよい補綴物をご提供するために、新しい技術・機器の情報収集は欠かせません。もちろん、設備を入れること自体が目的ではなく、治療の質を上げるために必要かどうかを見極めていくつもりです。
最終的には、患者様が「ここで治療してよかった」と心から思えるような結果を出し続けたい。それが、私の中で一番大切にしていることです。

このホームページをご覧の患者様へのメッセージをおねがいします

このホームページをご覧の患者様へのメッセージをおねがいします

このホームページをご覧の患者様へのメッセージをおねがいします

淀屋橋にお勤めの皆様は、忙しい毎日の中で不調を抱えたまま過ごされていることも少なくありません。だからこそ、私たちは「痛みや不安をできるだけ取り除き、安心して任せていただける場所」であることを何より大切にしています。
歯科治療は、ただ削って詰める作業ではありません。10年後、20年後も健康に噛めること、美しく自然に見えること、その方の生活に無理なく馴染むこと。そのすべてを考えながら治療を組み立てています。
治療を終えて鏡を見たときに、患者様がふっと笑顔になってくださる瞬間を積み重ねられる歯科医院でありたいと思っています。
お口のことで気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

精度の高いセラミック治療を支える、
歯科医師と技工士のインタビュー

お二人の連携は、どんなところに現れているのでしょうか

お二人の連携は、どんなところに現れているのでしょうか

お二人の連携は、どんなところに現れているのでしょうか

院長

形成は補綴物の精度を左右する最初の工程です。歯のどこを残し、どこまで削るのか、その境界を明確にしていく作業がとても重要で、ここが曖昧だと技工士さんが困ってしまうのですね。だから私は、迷いなく一直線に「必要な形」に整えることを心がけています。

院長

先生の形成は、本当に読みやすいです。どこが仕上げのラインで、どんな形を求めているのかが一目でわかる。形成が整っていると、こちらも迷いなく作業に入れますし、最終的なフィットにも大きく影響します。

仮歯のチェックも丁寧で、何度も調整されるのですよね

仮歯のチェックも丁寧で、何度も調整されるのですよね

仮歯のチェックも丁寧で、何度も調整されるのですよね

院長

仮歯はただの代用品ではなく、治療の方向性を決める重要な工程です。チェアの上では分からないことも、実際に生活すると気づくことがありますから、「少し長い」「もう少し丸みがほしい」など、患者様の感覚を細かく伺いながら調整しています。

院長

先生から上がってくる仮歯の情報は本当に細かいです。形・長さ・バランス……それが技工物を作る側にとって「地図」になるので、こちらも最終形をイメージしやすい。仮歯で方向性をしっかり決めてくださるから、仕上げで迷わないのです。

色合わせでも、何度も確認し直したりされるのですか?

色合わせでも、何度も確認し直したりされるのですか?

色合わせでも、何度も確認し直したりされるのですか?

中村さん

天然歯の色は本当に繊細で、乾燥や光、時間の経過で変わります。一度で決めるのは難しいことも多く、少しでも違和感があれば再確認させてもらいます。患者様が「いいですよ」と言っても、こちらが納得できなければ戻ることもあります。

院長

そこは中村さんの職人としての感覚ですね。私は「生活して違和感がないかどうか」を重視しますし、中村さんは「見たときの自然さ」を徹底してくれる。ゴールが同じ方向を見ているからこそ遠慮なく意見交換できます。

中村さん、「先生の形成は技工士側のことまで考えられている」とお話されていましたが、それはどういう意味ですか?

中村さん、「先生の形成は技工士側のことまで考えられている」とお話されていましたが、それはどういう意味ですか?

中村さん、「先生の形成は技工士側のことまで考えられている」とお話されていましたが、それはどういう意味ですか?

中村さん

先生は、患者様のためというのはもちろんなのですが、技工士がどんな状態だと正確に作れるかまで理解して形成してくれるのです。ここまで意識してくれる先生って、実は本当に少ないです。私たちは全国の歯科医師の形成を見るので比較できる立場なのですが、技工士と本当に対等に仕事ができる先生は、全体の2割ほどしかいないと思います。

院長

技工士さんがどう作れば一番いいかを考えると、自然とそういう形成になるというだけです。技工士さんが作りやすい土台で渡せた方が、最終的に患者様に喜んでもらえるので。

中村さん

その「当然」がほとんどの先生にはないのです。普通は「自分が形成したものを技工士がどうにかする」というスタンス。でも先生は、完成物の精度は形成で決まることを理解した上で、最初から最後まで責任を持ってくれる。形成がいいと、僕らの仕事の精度が格段に上がりますし、模型を見た瞬間に「これは絶対に良いものを作ろう」と思える。職人としてのスイッチが入る感じですね。

若手技工士が減る時代に、本物をつくれる人材をどう育てるか

若手技工士が減る時代に、本物をつくれる人材をどう育てるか

若手技工士が減る時代に、本物をつくれる人材をどう育てるか

インタビュアー

技工士さんが減っているという話もありますよね

中村さん

はい、若い人が本当に少なくなっています。この仕事は技術を磨くのに時間がかかりますし、地道な工程も多いので、続けられる人が少なくなっているのが現状ですね。どれだけデジタルや機械が進んでも、最後の仕上げは必ず人の手です。その「人の手」が活きるかどうかは、先生の形成がどれだけ正確かで変わるのです。

院長

だからこそ、中村さんのような技工士さんが貴重です。本当に中村さんの技工が好きで。もし私が辞める日が来ても、その次の日まで中村さんには仕事をしていてほしいと思うくらい信頼しています。

インタビュアー

そこまで言える技工士さんって、なかなか出会えないですよね

院長

そうですね。形成を理解してくれるし、こちらの意図を全部くんでくれる。こんな方はいないです。患者様のために妥協せず向き合ってくれる方と組めるのは本当にありがたい。こちらも、技工士さんが力を発揮できる「形成」を提供し続けないといけませんし、中村さんのような若い人材が少しでも育つ環境をつくっていくことも大事だと感じています。

まとめ

補綴治療は、医療と職人技の境界線にある領域です。形成で迷いなく形を整える院長と、最終調整を「人の手」で仕上げる中村さん。二人のこだわりが重なり合うことで、患者様が日常で違和感なく過ごせる補綴物が生まれます。
おふたりに共通していたのは、「喜んで帰ってもらうことが最終目的」というシンプルでまっすぐな思いでした。精度、再現性、感覚、経験。すべてが融合した先に、「ここで治療してよかった」という患者様の一言がある。

歯科医師が良い仕事をすれば、
歯科技工士もさらに良い技術を
注ぎ込める。

その相乗効果が、患者様にとって最善の補綴治療につながります。
だからこそ淀屋橋勝部歯科では、歯科技工士を「同じものをつくり上げるパートナー」として尊重し合う診療を大切にされているのを強く感じました。

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